一口に民間療法といいましても、その範囲は広く、洋の東西を問わず種類や方法は沢山あります。民間療法は長い年月にわたり受け継がれ、現代では療法というより生活の仕方そのものになっているものもあります。
そこでNPO法人日本民間療法普及協会では、民間療法を、右の図に示す医の元字に照らし合わせ、「物理療法」「手技療法」「食事療法」「気の療法」を範囲とし、それらに関する文化風習を協会目的としております。

民間療法の普及活動とはそれらに関する一切の普及活動であります。

民間療法の歴史は、古事記にあります、「因幡の白兎」にみる、皮膚の外傷を、はじめに塩水消毒をし、その後真綿で保護する手当てから、勾玉を使用することによる健康法、神社でのお水取りは調薬として、火と水を使用してのお祓い、村の鎮守の祭りも生命の元気の補充であります。

生まれて、お七夜の祝いをし、この世に生を受けた気を感じ、宮参りは、人生の幸福を祈願する。これも一種の民間療法です。温泉にゆっくりつかり心身を休めること、春の陽気に誘われて花見に出かけること、気功や太極拳、マッサージ、整体など、数々の民間療法を、今一度生活の中でしっかりと確認し、見直し、一緒に学び、更なる健康元気、幸せの為に実践しましょう。